国が運営する「牛の個体識別情報検索サ-ビス」と
どこがちがうの?

 国は、法律(注1)に基づき、国内の牛全頭(約450万頭)の個体識別台帳(注2)を整備しており、一部基本的な情報については、インターネットで検索できる「牛の個体識別情報検索サ-ビス」を提供しています。

 一方、岩手県で実施している「いわて牛TBCシステム」では、国が開示している基本的な情報に加え、1頭ごとに、牛の成育段階に応じた飼料の給与情報、生産者・出荷者の氏名・住所、最長飼養地、BSE検査結果など、消費者に対してより詳しい情報を提供する仕組みとしており、インターネットでの検索と合わせて、TBCを食肉販売店の店頭でも開示できる仕組みとしております。

 また、生産者の工夫次第で、生産者や牧場の写真、投薬情報なども開示できる拡張性を持たせたシステムとしています。

(注1)牛の個体識別のための情報の管理及び伝達に関する特別措置法。通称「牛肉トレーサビリティ法」、「牛トレサ法」などと呼ばれています。

(注2)国内の牛には、1頭1頭ごとに固有の個体識別番号(10桁番号)が割り振られた耳標が装着されており、国は、この個体識別番号で1頭ごとに牛の出生や異動歴等の情報を蓄積する台帳(データベース)を整備しています。牛の個体識別情報検索サ-ビスでは、個体識別番号から生年月日、性別、種別(品種)、飼養地の履歴など基本的な情報を検索することができる仕組みとなっています。